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■最近の離婚事情・・・夫婦の半数が離婚する時代に・・・?

「結婚相手に満足できなければ離婚すればいい」そう考えている人は男女とも5割を超えているそうです。

平成28年(2016年)は、婚姻件数は62万1000件で離婚件数は217000組でした。結婚したカップルの3組に1組が別れています。平成14(2002年)には過去最高の289.836件を記録しました。約1分49秒に1組は離婚している計算になります。

■離婚原因

ドメスティック(暴力)・浮気・酒癖の悪さ・精神的虐待・生活費を渡さない等。男女共、離婚の動機は性格の不一致が1位。

民法では夫または妻が一方的に離婚を請求できる場合として、次の5つの離婚原因を認めています。

 1) 相手(配偶者)が浮気など不貞行為をしたとき。1回の浮気だけで認められることはないようです。
 2) 相手から悪意で遺棄されたとき。生活費をくれない・生きているか所在不明なとき等。
 3) 相手が3年以上行方不明のとき。
 4) 相手が回復の見込みがない強度の精神病のとき。
 5) その他、結婚を続けられない重大な理由があるとき。暴行・虐待・勤労意欲の欠如・浪費癖・愛情の
 喪失・肉体的欠陥・性的異常・宗教活動等。

■離婚の方法と手続き

協議離婚  夫婦間で離婚の合意が成立し、離婚届えを市町村の戸籍係に提出することによって離婚する
 方法。(民763条)ただし、未成年の子供がいる場合には、親権者をどちらにするかを決め
 なければ、離婚届は受理されません。
調停離婚  離婚の話し合いがつかないときは、家庭裁判所に離婚調停の申し立てをすることになります
 調停前置主義に反し、いきなり提訴をする事は許されません(家審18条2項但)
審判離婚  調停が不成立で、どうしても離婚したいというのであれば、訴訟により、離婚することをも
 とめるしかありません。
 ただし、審判で離婚が認められても、異議の申し立てがあれば、効果がなくなります。
裁判離婚  民法770条に定められた離婚理由が必要で、離婚原因がなければ、裁判所での離婚は認め
られません。
 不貞行為・悪意の遺棄・生死不明・強度の精神病等

■離婚と慰謝料・財産分与・養育費のポイント
 
離婚に伴う給付金
財産分与
 婚姻中にお互いが築いた財産の分
 配(婚姻前に持っていた財産など
 は含まない)で離婚後の弱者に対
 する扶養料、過去の婚姻費用の精
 算も含まれる。
 ●財産分与には慰謝料を含めて定
 める事が出来る
 ●借金(負債)も分与の対象となる

 専業主婦の場合、寄与度に応じて
 共有財産の30%~50%とした
 ものが多い。
 ●共稼ぎ、家業協力者の場合に
 は、寄与度50%前後とするもの
 が多い。

慰謝料
 精神的打撃に対する損害賠償で、
 ①離婚の原因を作った側が支払う
 離婚原因慰謝料と、
 ②離婚により配偶者としての地位を
 失うことによる離婚自体の慰謝料と
 に分類される。
 ●現実には離婚に至る事情を総合的
 に判断し、上記①②を一体として金
 額が決まる。


 ケース・バイ・ケースだが判例によ
 れば、慰謝料を求めないものが約
 35%程度ある。
 ●200万円~300万円が多く、
 100万円程度を認めた判例もある
養育費
 未成熟の子供が社会人として成長自
 立するまでの費用で、通常、子供の
 親権者に対して、他方の配偶者から
 支払う。
 ●養育費には、子供の衣食住の費用
 ・教育費・医療費・適度の娯楽費

 どがある。
 ●養育期間は高校卒業までという例
 が多かったが、最近は子供に大学進
 学の能力があれば大学卒業までとい
 うケースもふえてきている。
 子供の養育費は父母がそれぞれの収
 入により按分して負担する。
 ●統計資料によれば、子供1人の場
 合は2万円~4万円で2人の場合は
 4万円~6万円
が多い。
話し合いがつかないときは、家庭裁判所に調停(審判)の申し立てをする

■夫婦と離婚をめぐる最近の事件と判例

結婚期間 事件の概要 判決(裁判・年月日)
DV防止法の申し立て  口論の結果、夫に髪などをつかまれ軽い怪我をした妻(共に40歳代半ば)が、再度の暴力を恐れて警察に駆け込み、別居した後で、DV防止法に基づき保護命令を申し立てた。※妻が保護命令決定翌日、申し立てを取り消す。  夫に対し、①妻の住居や勤務先など、その周辺に6ヶ月間接近する事、また、②自宅に2週立ち入る事を禁ずる保護命令。(東京地裁13年10月31日決定)
約2年刑事事件(DV) 妻の浮気を疑う夫(共に50歳代の再婚)が、妻が携帯電話で他の男と話していると邪推し、妻の顔を殴り2週間の打撲傷をおわせた。※妻が被害届提出・傷害罪で起訴。 傷害罪の成立を認め、夫に罰金30万円(東京簡裁・12年12月8日判決)※夫婦は事件後、調停離婚。
夫の浮気に怒った妻が傷害致死 妻(30歳代)浮気を認めた夫(当時32歳)の全身にフライパンで殴り、果物ナイフで滅多だしにしてショック死させた。※裁判所は、夫が妻の暴行をある程度受忍する状況と判断。 夫婦ゲンカの程度を面逸脱した犯行と、妻に懲役4年6ヶ月。※求刑8年・量刑理由上欄・横浜地検平成13年11月19日判決
実質1年弱性的不能の離婚請求 見合いした夫(30歳代半ば)が性的不能だと知らずに結婚(婚姻届出さず同居)してしまった妻(20歳代後半)が慰謝料などとして約900万円を請求。※妻は実家に戻る。 隠したとは言えないが、わかった後も適切な対応を取らなかったと500万円の賠償を命ずる(大阪地裁・平成13年6月1日判決)

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